神恐ろしや
宮司が語る神社をめぐる不思議な話
2018年 6月19日 発行
Introduction
ご紹介
この本のコンセプトは「生命の尊さ」です。
そして、
人の生存する自然への畏敬、人の目に見えない存在への畏怖ーーー
日常、生活に必要なもの、目に見えるものに気持ちが捉われていないでしょうか。
ともすると、ふだんの生活に意識が向くあまり、”常識” という固定観念のうちで日常をすごしかねません。
そのような日常の中では、目に見えない存在に対する畏怖は意識の外になりがちです。
神様や目に見えない存在を畏れ敬う心や、想像する能力を失わず生きることの大切さを、この本では、お伝えしたいです。
花を見て美しいと感じる心、そして、その心を持ち続けることの大切さ。
「死」を見つめることにより、「生」の本質をとらえられるのではないか。
そのような想いで読み通すと、自覚しているつもりの「自分」の領域を踏み出し、未知の領域の「自分」に出会う ”異界の旅” になるかもしれません。
NOTE
はじめに
一章 魔界への入り口
二章 胸騒ぎのあとに
三章 神上がれず、さ迷うもの
四章 東北・みちのくの怪異
五章 神御座します山々の怪し
ABOUT
『姉妹の勉強部屋の妙な気配』
姉は高校三年生、妹は中学二年生でした。
夏休みの終わりが近づいて、姉妹が夕食のあと勉強部屋で仲良く宿題をしていると、妹が姉に「ねえ、なんか寒くない?」と聞きました。姉がどうしたの?と聞くと、妹は「ねえ、何か変じゃない?押入れのところ」と言います。
次の日、、、
「やっぱりそうでしょう。もう怖い、だめ!」と部屋から飛び出したのです。娘二人の話にお母さんも驚き、「禰宜さん、お祓いしてもらえねべか」と私のところへ相談に見えたのでした。
『自分で立ち上がった出羽三山の石碑』
生家から独立し、少しばかりの田畑を耕しながら、牛や鶏を飼いはじめた川上吉春さんの奥さんの体調が思わしくありません。医者の診立てでは特別に悪いところはないのですが、何か気分がスッキリとしないのです。
そうこうしているうち、奥さんが朝の目ざめの間際に不思議な夢を見ました。
ーー自分の家の前に大きな石碑が倒れていて、その石碑が「おめえさんと同じ村の生まれだども、どうか私を立ててけねべか」と言っているように聞こえ、まっすぐに立ててあげたところ、石碑は飛び跳ねて喜んだーー。
あまりにも不思議な夢だったので、夫婦は「これは、倒れている石碑が起こしてくれとたのんでいるのではないか」と思いました。
そこで念のため家のまわりを調べてみると、ちょっとした石が土からのぞいていると思っていたのが、少し掘ったら、夢のとおり土の中から大きな石が顔を出したのです。
(中略)
(そこで石碑を立てることにしましたが、60度ほど立てたところで、ホゾがつかえて動きません。)
「もう暗くなるから、あとは明日にするべ」と話していたところ、突然「ガーン!」という大きな音がして、自然にホゾが台石の穴に入り、むっくりと、石碑がひとりでまっすぐ立ったのです。川上さんをはじめ皆、腰を抜かしました。
皆、驚きながらも喜び、石碑を水できれいに洗い清めたところ、石碑には出羽三山の湯殿山・月山・羽黒山のご神号が三つ並んで彫られていたのです。
(中略)
ちょうどこの日は秋の宵節句の日だったので、お餅をお神酒と一緒にお供えし、一同手を合わせ拝みお祝いしました。
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